スイスにあるヨーロッパ最大のエビ養殖場で、メトロームのイオンクロマトグラフを使用して、陸上養殖で使用する海水の水質管理を行っています。
海のないスイス国内で海老の陸上養殖
ヨーロッパ最大の海老養殖場がスイスにあると知ったら驚かれるでしょう。
SwissShrimp AGは、スイスのラインフェルデンにあるヨーロッパ最大のエビ養殖場です。 この閉鎖循環陸上養殖場は10年前に設立され、16の大きな屋内プールで抗生物質を使用せずにパシフィックホワイトシュリンプ(Litopenaeus vannamei)を養殖しています。 高品質のエビを養殖するには、海水成分、特に毒性を測る基準である亜硝酸アンモニウム、亜硝酸塩、硝酸塩を定期的に厳重に管理する必要があります。 このために、自動化された高機能の機器分析システムが必要です。 メトロームのイオンクロマトグラフシステムを使用することにより、SwissShrimp社では最大15の異なるイオンを完全に自動測定します。オペレーターはボタンを押して立ち去るだけです。
イオンクロマトグラフによる陸上養殖での海水の水質管理
SwissShrimp社では、 海水の水質を1日に数回測定するために、効率よく正確な分析手法が必要となります。 そこでイオンクロマトグラフィー(IC)が活躍します。イオンクロマトグラフィーは、複数項目を1度に測定できます。つまり、1回の測定でさまざまな分析対象物が測定可能です。SwissShrim社の場合、エビの生物学的プロセスに起因する毒性パラメーター(亜硝酸アンモニウム、硝酸塩)、およびその他の塩水パラメーター(塩化物、ナトリウム、マグネシウムなど)をイオンクロマトグラフで厳密にモニタリングしています。
メトロームのイオンクロマトグラフィーシステムを使用すると、分析だけでなく、サンプル前処理(インラインフィルタレーションやインライン希釈)も完全自動化できます。 海水の水質管理はこれ以上ないほど簡単になります!
さらに詳しく ...
日本語訳技術資料「エビ養殖場の海水に含まれる亜硝酸塩、硝酸塩、リン酸塩を一括水質管理」を外部サイト(イプロス)より無料ダウンロードできます。動画内のアプリケーションをイオンクロマトグラフで実際に測定したデータシートです。