メトロームのイオンクロマトグラフ Eco ICは、水のルーチン分析に最適なエントリーモデルのイオンクロマトグラフです。伝導度検出器やケミカルサプレッサも標準装備されています（サプレッサは使用してもしなくても操作できます）。上記クロマトグラフでは、Metrosep A Supp 17 - 150/4.0カラムを使用してアニオン分析を行っています。カラムは、室温での水分析専用カラムになります。
粒子がなく、濁っていない飲料水であれば、通常直接分析できます。 ただし、混濁したサンプルや粒子を含むサンプルの場合は、装置の目詰まりを防ぎ、カラムの寿命を延ばすために、自動ろ過システムの使用をお勧めします。 インラインウルトラフィルタレーションは、自動サンプル前処理システムとして、イオンクロマトグラフにオプションで取り付けることができます。
分析は、イオンクロマトグラフにコンパクトなオートサンプラーとインラインウルトラフィルタレーションを接続して、完全自動化されたコンパクトなICシステムで実行されます（図1）。 陰イオンは、分析カラムMetrosep A Supp 17-150 / 4.0で、炭酸ナトリウム/炭酸水素ナトリウム溶離液を使用して分離されます。 カラムは周囲温度で操作され、熱安定性のための技術的な複雑さを抑えながら十分な分離をおこないます。 分離後、Metrohm Suppressor Module（MSM；ケミカルサプレッサ）により、バックグラウンドの導電率が約10μS/ cmに低下し、S/N比が向上します。 すべての陰イオンは、熱伝導度検出器で測定され、ソフトウェアMagICNetで解析されます。
キャリブレーションの範囲は、フッ化物、亜硝酸塩、臭化物、リン酸塩で0.05〜2.50 mg / L、塩化物と硝酸塩で1〜50 mg / L、硫酸塩で5〜100 mg/Lでした。
この実験は、スイスのさまざまな飲料水を使用しました。 図2に、一般的なクロマトグラムを示します。 測定された主な無機陰イオンは、塩化物（7–23 mg / L）、硝酸塩（7–9 mg / L）、および硫酸塩（5–35 mg / L）でした。
フッ化物濃度は0.05〜0.090 mg/Lの範囲でした。 亜硝酸塩、臭化物、およびリン酸塩は、かなりの量で検出されませんでした。 すべてのサンプルは、テストされたイオンに関して、地域の品質要件（TBDV 817.022.11）およびEPA規制（安全飲料水法）を満たしていました。
| Analyte | 飲料水 1 (mg/L) |
| フッ素イオン | 0.07 |
| 塩素イオン | 22.78 |
| システムピーク / 炭酸 | n.q. |
| 硝酸イオン | 7.28 |
| 硫酸イオン | 15.34 |
表1は、スイス東部の村の飲料水中の主要な陰イオンの濃度をまとめたものです。 説明した設定では、結果の再現性は許容範囲内でした。 検出限界は、EPA標準（EPA 608.3、624.1、および625.1）に従って計算され、テストされたすべての陰イオンでμg/Lの範囲でした。
飲料水中の陰イオンの品質管理は、水が全体的な技術的および健康関連のガイドラインを確実に満たすために非常に重要です。 イオンクロマトグラフィーは、水分析のための確立された多成分同時分析法です。 迅速で信頼性の高い結果が得られます
堅牢なEcoICは、お求めやすい価格と優れたランニングコストにより、日常的な水分析に最適な装置です。オートサンプラやインラインフィルターによる、自動化も推進できます。
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Internal reference: AW IC CH6-1298-112016