水酸基価 (HN) は、化学薬品に含まれる水酸基の存在を定量化するために重要な合計パラメータです。これは、品質パラメータの要として、様々な物質にて測定されます。製剤サンプルに関しては、USP chapter <401> および Ph. Eur. Chapter 2.5.3に測定法が紹介されています。しかしながら、これらのメソッドは有毒なピリジンを用いて還流が必要となるか、長い反応時間を要します。
この技術資料では、ASTM E1899準拠による代替メソッドが紹介されています。このメソッドはピリジンを使用せず、還流も長い反応時間も必要としません。測定は室温で、少ないサンプル量ですみます。サンプル前処理工程を含むすべての分析は、完全自動OMNISシステムによって行います。これにより、複数のサンプルの並行分析が可能となり、ラボでの生産性が50%高まります。