プロセス用イオンクロマトグラフ：2060 IC プロセスアナライザー

メトロームのプロセスアナライザーはモジュール式の構成コンセプトになっており、さらに拡張性の高さは進化されました。

試薬調整と溶離液生成を組み合わせた2060 ICプロセスアナライザーはボタン1つでキャリブレーションおよび確認試験が行えます。

各分析キャビネットには、湿式化学のモジュールが最大12まで組み込めるので、サンプル前処理や20を超えるサンプル経路の接続など、アプリケーションに最高の柔軟性が生まれます。

2060 ICプロセスアナライザーは分析に超純水が必要です。安全かつ容易に操作を進めるため、超純水は ELGA®の PURELAB® flex 5/6を用いて、インラインで連続生成できます。加圧しない水供給のオプションを備えた、市場唯一の装置で、精製パックの摩耗、交換頻度を減らすことができ、プロセスの経費削減に貢献します。

2060 ICプロセスアナライザーには連続溶離液生成ユニットが付属されており、そこで試薬が超純水を用いて、濃縮溶離液から自動的に希釈されるため、1カ月から最長6カ月、自動で容易に分析が行えます。測定が安定するとともに、メンテナンスの頻度を下げられるメリットがあります。

効率よくプロセスを進めるには、複数の分析項目を常時モニターしていなければならない業界が数多くあります。たとえば、発電業界では、莫大な損失につながる生産遅延や保守の不備、不要なシャットダウンを回避して、高品質の生産を行います。発電所での事故につながりかねない、企業資産（タービン、膜、パイプなど）の劣化を防ぐには、腐食性イオンの常時監視が欠かせません。

2060 ICプロセスアナライザーを利用すれば、生産プロセス全体で停止時間の削減、リスクの管理、回避、最小化がよりうまく行えます。このプロセス分析計は、複数のパラメータを一度に、ほぼリアルタイムで分析できるため、エラーが発生する前に防止できます

オンラインプロセス分析計は、ほぼ「リアルタイム」で経路内のサンプルをモニタリングできるので、高い分析処理能力を保ちつつデータが得られます。これにより、仕様を外れた廃水のデータを防止できるため、国の規制に準拠することができます。

2060 ICプロセスアナライザーは国際基準で定められている複数の測定をオンラインで実施でき、時間がかかり、危険も伴うラボでの実験を行うことなく、高品質の製品が実現できます。また、2060 ICプロセスアナライザーは、あらかじめ設定した警告値、濃度限界に達したら、アラームを発するようにすることもでき、企業資産を保護（膜の汚染による修復不可能な損傷などから）して、費用削減に貢献します。

メトロームの粒子状物質自動捕集装置 «MARS» は、PM2.5などの大気汚染物質を捕集して水相へ移せるので、環境大気中から捕集した有害物質を水に溶解しイオン化 (陰イオンと陽イオン) した成分を、イオンクロマトグラフィーやボルタンメトリー（VA）などのさまざまな手法で分析できます。

さらに、 2060 MARGA «Monitor for AeRosols and Gases in ambient Air» なら、大気中のエアロゾルだけでなく、イオン成分も収集し、デュアルチャンネルのイオンクロマトグラフで自動分析できます。

2060 MARGAは、屋外での無人自律型サンプリング＆測定を実現します。